
クレアーレ熱海ゆがわら工房
「クレアーレ(Creare)」はラテン語で、創造。
クレアーレ熱海ゆがわら工房は
「アートは人と文化を豊かにする」を理念に、
パブリックアートを中心とした
創作活動を行っています。

伝統と革新、より豊かな表現をめざして
クレアーレ熱海ゆがわら工房は、ステンドグラスと陶板レリーフを中心に制作しているアートスタジオです。ここで創られた作品の多くは、パブリックアートとして駅や空港などの公共施設に設置されており、これまで多くの著名アーティストとコラボレーションをしながら1,000近い作品を生み出してきました。
我々の工房では、ドイツ・ランベルツ社のアンティークグラスなど最高級の素材を用いながら、熟練の職人達がひとつひとつ手作業で制作しています。我々は、伝統的な素材・手法を守りつつも、日々研究を重ね新たな表現の可能性を開拓し続けています。
What We Create工房で作っているもの

CREARE’s Stained Glass豊かな表情、美しい映り込みとアンティークグラスが創りだす光と色の世界
様々な板ガラスを組み合わせて1つの作品を描くステンドグラス。
ステンドグラスを通じて生まれる色鮮やかな光の世界には、息を飲む美しさがあります。
クレアーレ熱海ゆがわら工房では、選び抜かれたアンティークグラスと伝統的な「絵付け(顔料による焼き付け技法)」や現代の特殊技法を駆使し、世界に類を見ない独自のステンドグラス作品を製作しています。

中世ヨーロッパの手吹きガラス
「アンティークグラス」
クレアーレアートのステンドグラスに用いられるガラスはドイツ・ランベルツ社製のアンティークグラス。中世ヨーロッパから変わらず受け継がれる手吹きのガラス「アンティークグラス」の最高峰で、高い透明度と手作りならではの味わいが創り出す床や窓への映り込みは、他には代えがたい美しさを誇ります。

設置空間や光源を考慮してガラスを選ぶ
ステンドグラス制作で最も重要な「ガラス選び」は、デザイン、原画に適したガラスを選び出す作業です。
ガラスには色合いは同じでも、テクスチャーの違うもの、透明なもの、不透明なものと様々な種類があり、光源により見え方がずいぶん変わります。
設置される場所が、落ち着いた自然光が入ってくる窓なのか、陽光がふりそそぐ天窓なのか、あるいは人工照明なのか、設置場所の環境・光源を考慮しながらガラスを選定します。

ガラス選びは
原画を読み取り翻訳すること
原画の世界をステンドグラスで表現するにあたり原画を深く「読み取り」ますが、それだけではなく、原画家との会話などから得られるインスピレーションが少なからず影響します。
ステンドグラス制作におけるガラス選びとは、このような様々な情報をふまえて最適なガラスを選び出すことであり、私たちはこれを「翻訳」と呼んでいます。

CREARE’s Ceramic Relief大胆な造形と多彩な釉薬によりつくりだされるダイナミックな世界観
日本古来の焼き物(陶)をベースにした陶板レリーフ。
大胆な立体造形と独自開発を含む6,500色以上もの釉薬が織りなす迫力と奥行きのある仕上がりが魅力です。絵画・彫刻・工芸のすべてを合わせ持つ総合的なアートと言えるこの領域で、クレアーレは独自の研究を重ね、まだ誰も見ぬ表現を追求しています。

ダイナミックな造形に必要な土づくり
陶板レリーフの制作は陶土づくりから始まります。
1980 年、クレアーレが最初に工房を構えたのは信楽焼で有名な滋賀県信楽町。ここの土はあかね色の地肌に白い小さな長珪石質の粒子を含む、日本屈指の焼き物に適した土と言われています。クレアーレではこの土をベースに独自のブレンドを行い、大胆さと繊細さを兼ね添えた表現を可能とする陶土を作り上げました。

伝統的釉薬の美しさの研究と
新たな釉薬の開発
釉薬に彩られた日本の焼き物は世界に類を見ない独自の色を持つと言われます。初代所長ルイ・フランセンは日本の焼き物、すなわち伝統釉による発色には、いわゆる“ 綺麗” な色にはない「味」があり、その「触れてみたい」と思わせる色と質感を壁画の中に表現したいと考えました。
現在、工房ではこの方針を受け継ぎつつも、新たな釉薬の開発が行われています。今やその数は6,000 色にも達し、表現の幅と深みが広がっています。

対話と翻訳が生み出す総合アート
陶板レリーフは製作工程のなかで、土、造形、釉薬、焼成技術が絡み合い、深い味わいが生まれます。その過程で作家との会話を通じて作品に込める思いを吸収し、どのような造形や釉薬を施すのか、造形と釉薬の双方を活かし合えるよう検討を重ねて、制作を進めていくのです。
このようないわば原画を「翻訳」する、そのような緻密な協働により、クレアーレアートの陶板レリーフは生み出されます。

Studio Information工房情報
工房名 | クレアーレ熱海ゆがわら工房 | ||||||||||||||||||||||
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所在地 | 〒413-0001 静岡県熱海市泉 230-1 | ||||||||||||||||||||||
施設面積 | 約13,000㎡(4,000坪) | ||||||||||||||||||||||
設計監修 | 隈研吾 | ||||||||||||||||||||||
設備 |
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設立 | 1981年 |