青の森へ

青の森へ

青森県の空の玄関口、青森空港に設置された
ステンドグラス「青の森 へ」。
青森県出身のアートディレクター・森本千絵氏が原画を務めたこの作品には、
彼女が幼少期に見た青森の豊かな自然と文化が鮮やかに描かれています。

青森県の魅力がつまったこの作品を暮らしの中で
身近に感じて欲しいと、
原画家・地元企業とグッズを作りました。
作品の世界観や、青森の伝統・文化に触れられる、
こだわりのラインナップです。

Concept

「青の森 へ」作品紹介

本州の最北端に位置し、三方に美しい海を臨む青森県。その名の由来は港に入る船の目印になるような青い森が広がっていたからとされています。
「青の森 へ」では、青森の静謐な自然、豊かな食、そこに暮らす人々の文化が、色とりどりのガラスで表現されています。
四季折々の表情を見せる奥入瀬や白神山地、瑞々しく輝くりんご、表情豊かな温湯こけし、躍動感あふれるねぶた祭―
青森を旅するように楽しんでいただける作品です。

Creativity

作品の見どころ

ステンドグラス「青の森 へ」の魅力の1つは、数多のガラスが織りなす鮮やかな光の世界です。
本作品は85色もの色彩と、約3,200ピースのガラスで制作されています。作品の多くを占める「青色」では25もの青を用い、青森の鮮やかな風景を表現しています。
自然光(太陽光)を光源とする「青の森 へ」は、季節や時間によって異なる表情を見せます。特に、光の映り込みが床一面広がった光景は、息を飲むような美しさがあります。

Message

原画家の想い

わたくしは幼少期、青森県三沢市で育ちました。
祖父の車で巡った青森の風や彩りを今でも覚えています。

空の旅でたどり着いたこの場所、
まさに青空から青森へ。
青の光でお迎えしたいと考えました。

青森は、
魂の情熱と自然の冷静が、
四季の恵みの中で、
美しく揺れています。

物語を辿るように
双方からこの絵を楽しんでください。

四季や天候、時間で変わる光で
この青の森は、いろんな表情を見せてくれます。
それは青森の旅そのもの。

ぜひ、この地を、空を、光を楽しんでください
(森本千絵)

STORY

赤の魂から導く青の森
頬を染めた、青森っ子の跳人(ハネト)が笑顔で心躍らせます。
リズムと共に、私にとって、世界一の紅葉の奥入瀬の景色へと導かれ、
やがて雪景色へと変幻する。
水面下で美しい水を得た土には春の準備がはじまる。
そして芽吹を迎え、やがて青の森が生まれ始め太陽のようなリンゴが歌い出し、
太鼓が鳴り出し、成長した少女が、飛び跳ね、空へと向かう。
青の森から導く赤の魂
深い青の森を、跳人が舞い始める。
太鼓に歌に、リズムにあわせ少しずつ色が生まれる。
音色は根に宿り、樹々が育ち、森となる。
太陽のような赤いリンゴに恵まれ、やがてリンゴが花火のように弾けて秋が訪れる。
奥入瀬の水は鏡のように穏やかに受け止めていく。
満開の紅葉は、まるで頬を染めた少女の笑顔のように心を満たしていく。

原画家

森本 千絵(もりもと ちえ)

アートディレクター・コミュニケーションディレクター/
武蔵野美術大学術大学視覚伝達デザイン学科客員教授

原画家 森本 千絵(もりもと ちえ)
1976年青森県三沢市で産まれ、東京で育つ。
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科を経て博報堂入社。2007年、もっとイノチに近いデザインもしていきたいと考え「出会いを発明する。夢をカタチにし、人をつなげる」をモットーに株式会社goen°を設立。
主な仕事に松任谷由実、Official髭男dism、Mr.Children30周年のアートワーク
広告の企画、演出、商品開発、本の装丁、映画・舞台の美術や、動物園や保育園の空間ディレクション、
青森新空港のステンドグラス壁画を手掛けるなど、活動は多岐にわたる。
また自社ブランド「mono°goen°」ECサイトの立ち上げ、22年2月にオープンしたATELIER&SHOP goen°ではこれまで紡いできた“ご縁”をより豊かに進化させるため、新たな「goen°」を分かち合うための場所として広げていく。

作品情報

  • 原画・監修:森本千絵
  • 作品名:青の森 へ
  • 場所:青森空港 旅客ターミナルビル1階 チケットロビー
  • 設置時期:2021年2月24日
  • サイズ:H2.4m×W11.4m
  • 種類:ステンドグラス
  • 企画:日本交通文化協会
  • 制作:クレアーレ熱海ゆがわら工房
  • 協賛:日本宝くじ協会

このパブリックアートは宝くじの社会貢献広報事業として助成を受け整備されたものです